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強い意志と母性

友人が良いことを綴っていたので、紹介します!



NBAファイナルがLAKERSの優勝で幕を閉じる。今年もフィルジャクソンの発言に注目していた。昨年のファイナルでは、君達は蓮の葉の上の蛙だ、と選手を諭し、常に冷静で、ここぞという瞬間で獲物に飛び掛る姿に例えて選手を導いた。禅マスターと言われるフィルならではの表現である。

今期のシリーズで印象に残ったのは、ベテランPGのデレク・フィッシャーを評しての言葉である。彼が、チームにとっての母性である、と。たとえば、スーパースターのコービー・ブライアントがボールを要求すると、若手の選手は、自分のほうがチャンスだと思っていてもボールを渡してしまうらしい。それゆえに、コービー自身も難しいセレクションでシュートを放つ羽目になり、チーム全体が悪循環に陥る。その点、現在のLAKERSではただ一人、フィッシャーだけがコービーがボールを要求していても自分の判断でシュートを打てるし、もっと良いチャンスの別の選手にパスを回すことができる。かといって、コービーからの信用も失わない。人として、プレイヤーとしてのフィッシャーを普段から認めているから、その判断を尊重できる、と。 また、そういう存在がいる事で、コービー自身も、その時々の状況を冷静に振り返ることが出来る-フィッシャーがパスをしなかったのは、自分にはマークマンが沢山いたからだ-。

ブルズ時代のジョーダンでいえば、それがピッペンだったようだ。

信頼できる存在がコート上にいることは、スーパースターを助ける。



勝利への強烈な意思を持つがゆえに、スター、もしくはリーダーは時として独善的な判断や孤立に陥りやすい。だが、その強烈な意思がチームを推し進めるのも事実。リーダーが父性だとすれば、リーダーからも一目置かれ、かつ、全体を見て的確な判断を出来るフィッシャーが母親役といえる、フィルのそういう表現だった。

今期は、もう一人強烈なキャラクターを持つアーテストが加入した。オールラウンダーのオドムも、おそらく、彼が受けるべき正当な評価よりも低い評価の中、チームを献身的に支え続けた。 彼もまた、母性的な存在なのだろう。




対戦相手のセルティックスにも、それぞれのチームの形がある。経験も実力もある3人に囲まれて、若手のロンドが生き生きとしたプレイを見せ続けた。時に吼え、ベテランを鼓舞し、勝利への意思を何度も見せ、実際に勝利へと繋げて見せた。



チームの形はそれぞれである。勝ちたいと強く思う人間が、声を上げ、主張し、提案すれば、何かが動き出す。それだけではバランスが壊れると思う人間がいれば、強く主張する人間の裏でバランスを取る人間も出てくる。

一つ一つ、少しずつ、チーム、グループは成熟していく。



今期でフィルはまたLALの監督を離れるとも言われている。

それが事実だとして、その後のLALの行く末にも注目してみたい。
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by hinata0214 | 2010-06-22 12:40 | SFBLOG#34 | Comments(0)
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